ヒロハテンナンショウ

Arisaema ovale

北海道西南部から本州の日本海側、また九州北部に自生する変異に富んだ種。

葉は1枚で小葉は5〜7枚、小葉の葉軸は発達せず掌状に展開する。

偽茎はあまり発達せず、仏炎苞は葉より下で展開する。

仏炎苞は基本的に緑色で時々褐色、白条が著しく隆起するのが本種の特徴である。

仏炎苞の褐色のものはアシウテンナンショウとして区別することがあるが、形態は連続的に変化し、また時々混生しているため同種とする見方が強い。

​一方、日本海側一部の地域では仏炎苞が顕著に大きく褐色を帯び、白く太棒状の付属体を持った個体群や、イナヒロハテンナンショウに酷似した個体群、西日本では小型で緑色の仏炎苞に対し赤い付属体を持つ個体群などが存在する。